あら

I

あら

（感）

(1)驚いたり， 意外に思ったりした時などに発する語。 主に女性が用いる。

「～， そうかしら」

(2)感動した時などに発する語。 ああ。 あな。

「～かなし， 我を助け給へ/宇治拾遺 13」

II

あら

スズキ目の海魚。 全長1メートルに達する。 体形はスズキに似て， やや長く側扁し， 口はとがって大きい。 背は灰褐色で腹は白色。 幼魚には口から尾に至る灰褐色の縦帯がある。 冬が旬で美味。 北海道以南からフィリピンまでのやや深海に分布。 ホタ。 スズキ。

III

あら【新】

名詞に付いて， 新しいものである意を表す。

「～手」「～所帯(ジヨタイ)」「～湯」

IV

あら【現】

名詞に付いて， 世に現れている， 目に見えている， の意を表す。

「～人神」

V

あら【粗】

※一※ （名）

(1)魚類の主要な魚肉を取り去った残りの部分。

「～の吸い物」

(2)「粗糠(アラヌカ)」に同じ。

(3)（主に人の）欠点。 おちど。

「～を探す」「～が見える」

※二※ （接頭）

名詞に付く。

(1)おおざっぱである， こまかでない， 粗雑である， などの意を表す。

「～筋」「～けずり」

(2)人手を加えていない， の意を表す。

「～木」「～金(ガネ)」

VI

あら【荒】

名詞に付く。

(1)乱暴である， 勢いが激しい， などの意を表す。

「～海」「～武者」「～稽古」「～かせぎ」

(2)荒れはてている意を表す。

「～野」

VII

あら【荒】

姓氏の一。